Il quaderno d'Estate Ⅱ

Biglobeウェブリブログから移行してきました。

フレンズオンアイス2022 第一部 ①

私にとっては3年ぶりのフレンズオンアイス(FOI)

8月25日 Dear Friends、26日夜の部、28日昼の部の計3回見に行きました…そしてその3回ともかなだいのプログラムはEXナンバー"Love goes"でした。うーん…1回くらいは新RDにあたりたかったですけどねえ。ま、日テレプラスの大楽の生中継でRD見られたし、"Love goes"が大好きになったから、RDをこの目で見るのはまたの機会の楽しみにとっておきます。

以下、全体の感想は公開リハ含めて複数回見たのを取り混ぜて書いてみます。なるべく生で観た印象で貫きたいのですが、CS日テレで生中継した大楽の印象が混じってしまうのは避けられないこととご了承下さい。

Dear Friendsでの私の席は、南寄りの西の一列目で、哉中ちゃん特等席でした!間近で観るマスク衣装の哉中ちゃん美しかった…大ちゃんもその隣で踊ってたので、近くでダンスを堪能できました。大ちゃんウエスト細っ!
このオープニング"Sing sing sing"(定番曲だけど、やっぱり景気づけになる曲)と、それに続くグループナンバー"My favorite thing"は最終日には格段にまとまった良いパフォーマンスになってました。限られた時間で仕上げなくてはならないショーのグループナンバーの場合、日数が経つれて良くなっていくのは普通のことですが、フレンズの場合、スケーターの信頼関係がしっかりしているゆえか、ショー限定なのが惜しいくらいに楽に向けて完成していきますね。
Dear Friendsの選手紹介の時、ツイズルで大ちゃんがステップアウトしてしまいましたが、本番ではしっかり回っていたのでホッとしました。


続く哉中ちゃん振り付けの"My favorite thing"は最終日にはなんとも上質な大人のプログラムに仕上がっていました。特に派手な趣向があるわけではなく一見ショーのつなぎによくあるグループナンバーという感じなのですが、観れば観るほど味わいの出てくるナンバー。荒川さん哉中ちゃんケイトリンアンドリュージェイソン参加したすべてのスケーターのうちの誰か一人が目立つわけでなく調和して、それでいて誰もが主役でした。
曲の編集出来るわ振付出来るわで、どれだけの才女なの哉中ちゃん。

今年のGet the chance枠は、大島光翔くん。既に全日本も出場していて「将来有望だなー」と思ってはいましたが、生で観たら若くして雰囲気あるんですよねー。それを「華がある」というわけですが、競技者としても勢いがあり、そして表現者としても生まれながらのものをもっている、これは順調に伸びていけば日本のスケート界の中心にいける若者ではないでしょうか。
そして紹介の時に荒川さんが言及していたとおり(相変わらずプログラム滑り終わっても息が乱れない荒川さんの体力…!)、光翔くんのお父様は大島淳さん。そうっ「氷艶2017 破沙羅」の「荒獅子男之助」であり、プリンスチームの男性リーダーとして活躍された方です。私が大ちゃんのファンになってプリンスアイスワールドの横浜公演に足を運び始めた始めた2007、8年頃、まさにこの新横浜の会場で八木沼さんと大島さんがデュエットを滑っていたことを懐かしく思い出しました。

フレッシュな現役選手の後には、フレッシュなプロスケーターの演技についてまとめて述べさせて頂きます。
現役引退を表明してから初めての出演の宮原知子田中刑事がとても良かった。プロスケーターに向いているこの若い二人を今後プロ枠レギュラーにになってくれそうで、これは今後のフレンズに大きいのではないかと思いました。知子ちゃんはコラボでも大活躍でしたが、ソロプロのフラメンコも好演(容姿も大人びてきれいになりましたね!)。
そして刑事君は後で登場するステファンのプログラムのコンセプトに通じるものがあるドラマチックな新プロを滑りました。刑事君の技術と表現力を活かした選曲、振付だなーと思っていたら、これコレオは笹原景一朗君なんですね!うれしい!!
笹原君といえば、大ちゃんがシングル選手として現役復帰した年に西日本、全日本選手権で印象深い演技を残した選手。私は大津で観た西日本選手権での笹原君のFSに大きな感銘を受け、彼が現役引退後にプリンスチームに入ったのをとてもうれしく感じていました。ところがコロナ禍の中、(たぶん)一度もショーの舞台に立たないまま笹原君はインストラクターの仕事に専念する為にプリンスを退団…残念に思っていたのが、コレオとしてデビューとは今後が楽しみです。

上の二人に比べると、もう中堅といってよいプロスケーターになった無良崇人。今回、刑事君の影に隠れたというような意見も耳にしましたが、私は全然そうは思いませんでした。久々に観た無良君のパフォーマンス、とても良かったです。

そしてここで書き難いことを書かなければならないのですが…フレンズの初期の頃からのベテランのプロスケーター達(荒川さんと有香さんは除く)のパフォーマンスが苦しくなってきましたねえ。鈴木さんは現役引退後一番といってよいくらい身体を絞ってやる気を見せているし、本田君のイーグルは今でも大好きではあるけれど…。安藤さんもますますキツくなっちゃってる。あの素晴らしいサルコウを見ることはもう叶わないのか…。

大ベテランでもパフォーマンスを維持しているシェイリーン有香さん荒川さんは、皆スケーティング巧者…やっぱり長く保つ秘訣はこれですね。
有香さんは自分で振付するせいか、使用する曲が似た感じのことが多くて、Dear Friendsで観た時は正直マンネリ感があったのですが(これ以前も見たことあるプロかも)、初日→最終日と進むにつれ、やっぱり有香さんのスケーティングは至高!いつまでも観ていたい!となりました。なんというか有香さんの独り言みたいなさりげない滑りなんだけど、その独り言が観ているこちらの心にストレートに入ってくるような、そんな極上の体験は相変わらずです。
(後注 : 八戸で開催のSOIがショースケーター佐藤優香として最後になるとの発表が
ありました…もう来年のFOIでは有香さんを見ることが出来ないんですね…)

シェイリーンは闘牛士に扮し、赤いスポットライトを牛に見立てるという発想がまず斬新。そして自分が殺した牛に同化して泣き崩れるラストシーンが深い…。長年スケート技術と共に美貌とスタイルを保っている裏では、すごい努力しているに違いない.
そうそう有香さんもこの十数年容姿変わらないですよね。スケーティング良いと年取らないのかー。

 

※シェイリーンと刑事君は第二部出演でしたが、流れでこちらで述べさせていただきました。