The Melt Cross of the roots 黒い鷲が空を駆ける
The Melt Cross of the roots
私は5月2日・初日初回、5月4日・2回目公演、5月5日・楽の3回鑑賞しました。
つまり前半5/2,3のメインゲストまっすーver.は1回、後半5/4,5のあーやver.は2回鑑賞という内訳(4日のみ誠治さん出演)。
2009年から始まった「氷艶」シリーズはコロナ禍の中断を挟みはしましたが、原則1年おきの開催で回っていたところ、2024年・2025年と2年連続の開催だったので「これは氷艶は毎年公演となったのかも」と、私は期待していました。しかし2025年末の「鏡紋の夜叉」のディレイドビューイングで前年のように次回の氷艶のお知らせはなく、ちょっとがっかりしてましたが、2026年はThe Meltの開催が発表されました。尾上菊之丞さんの演出・構成で今までの氷艶出演の俳優・歌手の皆さんも出演されるとあって、いわゆる「集大成」であることは明らかでした。
もちろん、とても楽しみな一方、私には密かな懸念がありました。
以下は、私の深読み・取り越し苦労・妄想の類なので、シリアスに受け取らないで下さいね。
「鏡紋の夜叉」の後に配信で、誠治さんが「もしまた氷艶が開催されることがあったら、呼んでほしい」というような発言をされていて、私は「え?氷艶の次があるか不確かってこと!?」心配になったのです…まあ、誠治さんの言葉のあやに過ぎないのかもしれないし、こんな取り越し苦労してるのは私ぐらいでしょうが、幸四郎さんの声の出演が発表されるとなると、遂に「破沙羅」出演者まで揃った…これは氷艶に何らかの区切りがつくんだろうと考えてしまいました。
しかしThe Meltの上演内で「今後もThe Meltが続くことを願ってる人ー」という呼びかけが毎回あったので、「氷艶」の系譜は、たとえ形を変えることはあっても、今後も継続の方向なのだと確認できて、まずは胸をなでおろした私です。
さて前置きが長くなってしまいましたが、The Meltのコンセプトについて。
予想通り、LUXEに通じるレビュー形式で、歴代「氷艶」の音楽を散りばめながら、単なる再演ではない、まさにreboot 再起動と呼ぶべき作品でした。既に「LUXE」「十字星のキセキ」で尾上菊之丞さんの振付に留まらない構成・演出力は承知していましたが、今回も期待を裏切らない素晴らしい仕上がりでした。
そして菊之丞さん同様、「破沙羅」以来欠かせない振付の賢二先生に加え、いよいよ哉中ちゃんが本格的に振付チームに加わりました。
思えば、「月光りのごとく」にアンサンブルスケーターとして出演、そしてその合宿の際にかなだい最初のトライアウトがあった哉中ちゃんが遂に「氷艶」の中核に!大ちゃんの名言「必要な時に必要な人が現れる」がいつも現実として結実するのには、驚嘆させられます。
何から書き始めてよいのか迷っていたのですが、哉中ちゃんに触れたので、後半あーやver.の「黒い鷲」について最初に書くことにします。
あの悪夢のコロナ禍で始まったかなだいの競技シーズンを終えてからの「LUXE」。私は「黒い鷲」を初めて目の当たりにした瞬間「あ、大ちゃんはもうアイスダンサーなんだ」と思ったのです。正直、まだ手探り感のあったデビューシーズンを経て、哉中ちゃんと組んで滑る大ちゃん、これが今の「本領」なのだとはっきりと理解したのです。あまりおおっびらには言えませんでしたが、大ちゃんのアイスダンス転向に幾らかのもやもやがあった私の中で、その雲が一気に晴れた瞬間でした。大ちゃんがアイスダンサーになったのは「必然」「運命」だったのだと。
そして5年ぶりの「黒い鷲」。あーやと3人で立つ氷上で、あーやの安定した美しい声に乗って滑るかなだいのスケーティングのなんという美しさ…!狭いリンクにもかかわらず二人のスケーティングはスケール感を増し、まさに大空を駆け、時には地上に舞い降りる黒い鷲そのもの。リフトの進化ももちろんのこと、二人のスケートも大きく進化していました。もう断言してしまいますが、現役引退した今でも、かなだいは日本最高のアイスダンス・カップルであり続けています。
願わくは、この壮大なナンバーを他のアイスショーでも見られるショーナンバーに発展させてほしい。それには、この曲のあーやの録音の実現が必須ですね!

というわけで、「黒い鷲」だけでいっぱいいっぱいの記事になってしまったので、また続きで他のナンバーについて書いていきたいです。